ペットの里親探しを最短で成功させる。
Facebookでもよく見かける犬や猫の「里親募集」投稿。
ガレージで生まれた野良の仔猫や捨て犬の里親を募る記事を見かけては、あーうまく里親さんが見つかればいいがなーと、まったくの他人事として記事を読みよったけど
まさか私が、犬の里親探しをすることになろうとは。。。
父の犬
昨年、認知症が進んだ父が介護施設に入所することになり、父が飼っていた犬のヨークシャーテリアを、ペット可の一軒家に住む妹が引き取った。
しかし彼女には小さい子がおるし、数匹の猫もおる、フルタイムの仕事は残業もあって忙しい。
父に飼われてわがまま放題に育てられた犬のめんどうは、妹には大きな負担になった。
早朝から鳴きわめいて安眠を妨害。
散歩に出しても排泄せん。
レバーや鶏のささ身ばかり食べてきたせいでドッグフードを嫌がる。
仕事から帰った妹を待つのは、ケージの中で排泄物にまみれた父の犬。。。
キツかったやろうと思う。
自分が飼いたいわけじゃなく、仕方なく引きとった犬の世話は、負担以外の何物でもない。
その後、ペットを飼えんやったアパートから、実家の一軒家に引っ越した私は、妹からその犬を引き取ることにした。
ウチに犬を連れてきたときの、妹の安堵した顔が、大変さを物語っとった。
が、しかし。
私は犬を飼うつもりは全くない。
父が甘やかして育てた犬を、可哀そうと思って飼えるほど心も広くない。
最期までしっかり責任持って飼うほどの覚悟は持てん。
一方、父がこの犬を、再び自分の責任において飼えるようになることは無い。
私や妹よりも、可愛い可愛いと思ってくれるひとに飼われるほうが、この犬だって幸せやろう。
そう思った私は、妹と相談して父の犬の里親を探すことにした。
里親募集はインターネットで
里親を探すことにしたのはいいけど、どこで探すか。
新聞の掲示板に「ヨークシャーテリア成犬の里親募集」を掲載してもらう?
いやー、質問ばっかりの電話対応に忙殺されるのは目に見えとう。
SNSで投稿してみる?
いや、FBの友達の一体どれだけのひとが犬を、ましてや成犬を飼いたいと思いようかという話で、これは望み薄すぎ。
どうせなら、里親になりたいひとだけが見ようサイトに登録するほうが効率がいい。
そう考えた私は、インターネットで里親募集の無料登録ができるサイトを探していくつか目星をつけた。
そして、それらのサイトで里親を募集しているひとのページを検分(笑)
えー!?こんな子を飼いたいっち人、おるん?(失礼やね^^;)
そう思わずにはおれんような写真載せとうひとのなんと多いことか(そう見えた^^;)
イケる。
結局ネットの世界はどこもおんなじ。
一番大事なんは写真ちゃ。
そして私はカメラマンやがw
里親に提示するペットのアドバンテージ
うわー可愛くねー
みすぼらしすぎやろ。。。
飼い主に放置された犬の憐れっぽさ感が半端ない
今の小型犬の流行りは、トイプードルやチワワが主流で、ヨークシャーテリアの人気は高くない。
なので大したアドバンテージでもない。
それでも、ヨーキーという純血種の魅力を最大限活かしたいと思ったとき、この子の場合はマズル(鼻)が長すぎて馬面に見えるのがマイナス要素なんよね。
しかも、手入れしやすくするため、被毛を短くカットしとって、痩せぎすなのが余計際立ちみすぼらしいし。
ああ、あれ!
ムーミン谷で飛行鬼のシルクハットから出てきたハリネズミたちにそっくりやんか(コアな例えでスミマセン)
いやほんと。
みすぼらしかったら、見てももらえん
せめて可愛くないと。。。
どうしたって里親さんは、若くてしつけもされた可愛い子犬が欲しいと思うばい。
この子は今6歳の成犬。(人間でいえば40歳)
トイレのしつけもいい加減。
散歩は嫌がる。
怖がりの寂しがり。
長年の偏食による歯槽膿漏で抜歯したため奥歯がほとんどない。
はーーー。
この子のアドバンテージは、
「ちょっと流行からはずれたヨークシャーテリアの超小型犬」だけしかない。
私にできるのは、
この子の可愛らしい写真を撮ることか。。。
ペットの写真撮影
で、可愛らしく見えるように撮ってみた。
詐欺?いやいや、加工はしてないので詐欺ではない(笑)
可愛く見える角度で、明るくライティングして撮っただけ。
お見合い写真を詐欺とは言わん(?)のと同じ(笑)
左の写真見て、この子がとくに欲しいとは思えんやろうけど、
たぶん右の写真見たら、えー!この子って里親募集してるの!?くらいは思ってもらえるんじゃないかと。
小首をかしげたようなあざとい写真も一緒に(笑)
さ、写真も撮ったことやし、さっそく里親募集サイトに登録する。
里親募集サイトで起きたこと
必要事項と、この子の特徴(マイナス要素ももれなく)や健康状態などの詳細情報を記載して、撮った写真をアップロード上限枚数いっぱい登録した。
私にできるだけのことはやった。
けどねぇ、応募してくる里親さんがおるんやろか、実はかなり心配。
なんせ福岡県の田川というド田舎まで引き取りに来てくれるようなひとがおるんやろかと
地域が限られたなか、犬の里親になりたいひとがどれほどおるのかも未知数やし。
ところが!
私の心配は杞憂に終わった。
登録して数分も経たずに、応募者が殺到し始めた。
問合せメールがどんどん溜まっていき、
とても対応しきれんごとなって、
1時間あまりで募集打ち切りという嬉しい誤算。
応募してくれたみなさんとやりとりをして、その中からこちらの条件に合い、最も可愛がってくれそうだと判断したひとを選んで、早くも翌日引き渡すことに話が決まった。
待ち合わせの場所で落ち合って、犬を抱っこした里親さんの第一声が「うわー可愛い!!」(汗)
いろいろと難ありのこの子のことをわかってくれて、「大事にします!」と言ってくれた里親さんに、心から感謝。
譲渡誓約書を取り交わして、無事に譲渡引き渡しが完了。
里親募集サイト登録から引き渡しまで、なんと20時間のスピード成立やった。
ペットの里親探しを最短で成功させるには
自分が欲しくて飼い始めたペットは、最期まで責任を持って飼うことが大前提やけど、
飼っていたペットを飼えなくなったり、予期せぬ子犬や仔猫が多数生まれるなどして飼うことが困難な場合など、やむにやまれぬ事態は誰にでも起こりうる。
そうしたときに、自分に代わって可愛がってくれる里親さんを見つけてあげることが、飼えなくなったペットにとっての最善策であると私は思う。
【ペットの里親探しを最短で成功させる】ってえらそうなタイトルでここまで書いたが(汗)
今回、父の犬の里親探しをしてみて、私なりにわかったことを最後にお伝えしたい。
一刻も早くペットの里親さんを見つけたいと思ったら、迷うことなく、
◆里親募集サイトに登録することをお勧めする。
◆サイトに登録する写真は、その子が一番可愛く見える写真を、制限枚数上限まで登録すること。これほんとに大事。
適当に撮った写真を1枚くらい載せるだけじゃ、誰にも見てもらえない。
良い里親さんに巡り合える確率を高めるためにも、多くの閲覧者の注目を集めたほうがいい。
里親になりたいひとの目を惹きつける、魅力的な写真で。
写真が、飼えなくなったペットの生きる道を左右する。たぶん。
あ、可愛い写真が撮れそうにないわってときは、36カメラをご利用ください(^^)